正答4
解説
正解は4です。
1から10まで数えられるのに「3個ちょうだい」が分からない軽度知的障害の6歳児の事例です。
数唱はできても、数詞と物の量の対応(1対1対応や基数性)が成立していないと考えられます。
この問題は指導内容として適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:× 指を3本立てる動作の模倣は適切です。
指という身近な具体物で、3という量を表す練習になります。
2:× カードの丸の数と同数のおはじきを選ぶことは適切です。
見本の量と同じ量をそろえる課題で、1対1対応の理解を育てます。
3:× 大人が立てた指の数と同数のおはじきを選ぶことは適切です。
指で示された量を物の量に置き換える練習になります。
4:○ 11〜20までの復唱は適切ではありません。
この児の課題は数詞と量を結びつけることで、数唱の範囲を広げても数量概念の理解は進まないためです。
5:× 「3」という音声に対して指を3本立てることは適切です。
数詞(音声)と量を直接結びつける課題です。
【ポイント】
数の理解は、数唱、1対1対応、基数性(最後に数えた数がその集合の量を表すこと)の順に発達します。
「〇個ちょうだい」に応じられることは、基数性の理解を確かめる課題です。
【用語】
数量概念:数が、物の量や順序などを表すことを理解することである。
基数性:数えた最後の数が、その集合全体の量を表すことを理解することである。
知的障害:知的機能と適応行動の両方に制約があり、発達期に現れる障害である。
1対1対応:物一つに数詞一つを、もれや重なりなく対応させることである。