正答1
解説
正解は1です。
3歳の聴覚障害児の評価で、実施が適切な項目かどうかを問う問題です。
この時期の評価では、聴力の程度、補聴の効果、視覚と聴覚の活用、生活環境などを総合的に把握します。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答えです。
【選択肢別解説】
1:○ 単音節語音の聴取能力の評価は3歳児では適切ではありません。
単音節を聞き取って文字で書くか復唱させる検査であり、構音が未熟で課題の理解も難しい3歳児では実施が困難です。
2:× 視覚聴覚併用の効果の評価は適切です。
読話などの視覚情報を加えると理解がどれだけ向上するかは、コミュニケーション手段の選択に役立ちます。
3:× 療育環境の騒音の評価は適切です。
騒音が大きいと補聴器や人工内耳で言葉を聞き取りにくくなるため、環境を整える必要があります。
4:× 聴覚障害の程度の評価は適切です。
条件詮索反応聴力検査(COR)や遊戯聴力検査などで評価し、補聴の方針を決めます。
5:× 補聴器・人工内耳による聴覚補償の有効性の評価は適切です。
装用下の聴力や音への反応を確認し、調整や機器の選択に生かします。
【ポイント】
幼児の語音の評価では、単音節ではなく、絵カードを指さしで選ばせる単語の聴取検査などが用いられます。
3歳前後では遊戯聴力検査で聴力を測定できるようになります。
【用語】
単音節語音:一つの音節からなる語音で、聴力検査の語音として使われる。
人工内耳:内耳に電極を入れ、電気刺激で聴神経を直接刺激して音を感じさせる装置である。
聴覚補償:補聴器や人工内耳などを使って、聞こえの不足を補うことである。
条件詮索反応聴力検査:音と光を組み合わせて条件づけ、音の方向を探す反応から乳幼児の聴力を調べる検査で、CORと略される。
遊戯聴力検査:音が聞こえたら玩具を操作するなど、遊びを取り入れて幼児の聴力を調べる検査である。