正答5
解説
正解は5です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
パーキンソン病は黒質のドパミン神経細胞が変性し、無動・固縮・振戦・姿勢反射障害が出る疾患です。
【選択肢別解説】
1:× 記述は正しいです。
無動と固縮のため細かい手指の動作が拙劣になり、ボタンかけが難しくなります。
2:× 記述は正しいです。
歩き始めや方向転換で足が出なくなるすくみ足がみられます。
3:× 記述は正しいです。
姿勢反射障害のため、歩き出すと前へ止まれなくなる突進現象がみられます。
4:× 記述は正しいです。
進行すると口腔期・咽頭期の障害による嚥下障害が出現し、誤嚥性肺炎の原因になります。
5:○ 記述が誤りです。
アームスリングは片麻痺による肩関節亜脱臼の予防などに使う装具です。
パーキンソン病の歩行に用いるものではありません。
【ポイント】
パーキンソン病の歩行障害には、床の目印やリズム音などの外的手がかりが有効です。
嚥下障害や小声・単調な話し方(運動低下性構音障害)も言語聴覚士が関わる症状です。
【用語】
すくみ足:歩き始めや方向転換のときに、足が床に張り付いたように出なくなる症状である。
固縮:他人が関節を動かしたときに感じる筋の持続的な抵抗の増加で、パーキンソン病の主要症状である。
姿勢反射障害:体のバランスが崩れたときに姿勢を立て直す反射が低下し、転びやすくなる症状である。
黒質:中脳にある神経核で、ドパミンを産生する神経細胞が集まっている部位である。
突進現象:歩き出すと小刻みな速足になり、自分では止まれず前へ進んでしまう現象である。