正答5
解説
正解は5です。
注意欠陥/多動性障害(ADHD)の子どもへの学校での支援を問う問題です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った対応)です。
ADHDの子どもには、注意をそらす刺激を減らし、短く具体的な指示と即時のほめ言葉で支えることが基本です。
【選択肢別解説】
1:× 最前列で先生に近い席にすると、ほかの子の動きなど注意をそらす刺激が減ります。
先生も声をかけやすくなるので、適切な対応です。
2:× テストを少しずつ渡すと、一度に取り組む量が少なくなり、集中を保ちやすくなります。
できたら次を渡すことで達成感も得られるので、適切な対応です。
3:× 隣に落ち着いた児童を配置すると、手本となる行動を見て学べます。
適切な対応です。
4:× 配布係など具体的な役割を与えると、体を動かす機会を適切に作り、認められる経験にもつながります。
適切な対応です。
5:○ 不適切な行動のたびに言い聞かせを繰り返すと、注意を引く結果になって行動が強化されることがあります。
叱られる経験が重なり自尊感情も下がるため、望ましい行動をほめて増やす対応が基本です。
【ポイント】
ADHDへの対応は、環境調整、短く具体的な指示、望ましい行動をすぐにほめることが基本です。
叱責の繰り返しは自己評価の低下などの二次障害につながりやすいことを押さえましょう。
【用語】
注意欠陥/多動性障害:不注意、多動、衝動性を特徴とし、幼少期から現れる発達障害である。
環境調整:座席の位置や刺激の量を整えて、子どもが課題に集中しやすくする工夫である。
強化:行動のあとに起こる結果によって、その行動の起こる頻度が増えることである。
自尊感情:自分自身を価値のある存在だと感じる気持ちのことである。
二次障害:もとの障害への不適切な対応などが重なって、あとから生じる情緒や行動の問題である。