正解を2つ選んでください。
正答3・4
解説
正解は3と4です。
失語症は、いったん獲得した言語機能が、大脳の言語領域の損傷によって障害された状態です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(失語症の原因とならないもの)です。
【選択肢別解説】
1:× 原因になります。
脳炎、特に単純ヘルペス脳炎は側頭葉を障害しやすく、失語症の原因になります。
2:× 原因になります。
てんかんでは、発作に伴う一時的な失語のほか、小児の獲得性てんかん性失語(ランドウ・クレフナー症候群)が知られています。
3:○ 原因になりません。
発達障害は、生まれつきの脳機能の特性によるものです。
言語を獲得した後に失われる失語症とは区別されます。
4:○ 原因になりません。
心的外傷は心理的な体験であり、脳の言語領域を損傷するものではありません。
頭部外傷とは異なります。
5:× 原因になります。
脳腫瘍が言語領域を圧迫したり浸潤したりすると、失語症が生じます。
【ポイント】
失語症の原因として最も多いのは脳血管障害です。
「心的外傷」と「頭部外傷」は、文字は似ていても全く別のものなので注意しましょう。
【用語】
失語症:脳の損傷のために、いったん獲得した言語機能が低下する障害である。
脳炎:ウイルスなどの感染によって、脳に炎症が起こる病気である。
ランドウ・クレフナー症候群:小児で、言語を獲得した後に、てんかん性の異常を背景に失語が現れる症候群である。
脳腫瘍:脳の中や周囲にできる腫瘍で、できた場所によってさまざまな症状が出る。