正答1
解説
正解は1です。
国リハ式〈S-S法〉言語発達遅滞検査では、症状によって子どもを群に分類します。
T群は、音声言語の理解は単語レベル以上で可能ですが、音声による発信をまだ習得していない群です。
この問題は適切でないものを選ぶので、○ が答え(適切でない働きかけ)です。
【選択肢別解説】
1:○ 適切ではありません。
事物の基礎概念の拡大は、記号の理解に至る前の段階2の子どもへの課題です。
T群の子どもは単語の理解ができており、この段階はすでに越えています。
2:× 適切です。
理解できる語彙を増やすことは、T群の子どもの受信面の課題です。
3:× 適切です。
単語だけでなく、2語連鎖などの語連鎖を理解できるようにすることも課題になります。
4:× 適切です。
身振りや絵カードなどを使って、自分から伝える発信行動を獲得させます。
5:× 適切です。
発信行動を足がかりにして、音声による発信の獲得を目指します。
【ポイント】
〈S-S法〉の症状分類では、音声の理解が未習得の群をA群、理解はできるが音声の発信が未習得の群をT群と呼びます。
T群では、理解面を広げながら、身振りなどを経て音声の発信へつなげることが基本です。
【用語】
S-S法:言語発達遅滞のある子どもの言語記号の理解と表出を段階的に評価し、訓練に結び付ける検査法である。
T群:音声の理解はできるが、音声での発信が未習得の子どもの群である。
事物の基礎概念:物の用途や性質など、物についての基本的な理解のことである。
発信行動:身振りや絵カードなどを使って、自分から相手に伝えようとする行動である。