4歳の知的障害児の男児。
主訴は「発話がはっきりしない。」始語3歳。
最近急に語彙が増え、2語文の表出がみられるようになった。
指導として適切なのはどれか。
3つ選びなさい
正解を3つ選んでください。
正答1・4・5
解説
正解は1と4と5です。
知的障害児の言語発達段階に合わせた指導方針を考える問題です。
4歳で始語が3歳、最近2語文が出始めたことから、言語の発達段階は2歳前後と考えられます。
【選択肢別解説】
1:○ 子どもの発話を大人が正しく少し広げて返す拡張模倣は、語彙や文の発達を促す効果的なフィードバックです。
2:× 2語文が出始めた段階では、語彙や文の発達を促すことが優先されます。
構音訓練は一般に、音韻意識が育つ発達年齢4歳以降に行うため、構音訓練を中心とするのは適切ではありません。
3:× 文の復唱課題は、2語文が出始めたばかりの段階には難しすぎます。
まずは自発的な表出を広げることを目指します。
4:○ 決まった流れの繰り返しのあるやりとりは、子どもが次の展開を予測しやすく、ことばを理解し表出する手がかりになります。
5:○ 物品を色・形・カテゴリーで分類する課題は、事物の概念を整理し、語彙の拡大を支える基礎になります。
【ポイント】
言語発達の指導は、生活年齢ではなく言語の発達段階に合わせて計画します。
「発話がはっきりしない」という主訴でも、発達段階によっては構音より語彙と文の発達を優先します。
【用語】
拡張模倣:子どもの発話の意味をふまえて、少し言葉を足して大人が言い直す方法である。
2語文:二つの単語をつなげた短い文で、文法の始まりとなる言語発達の段階である。
始語:子どもが初めて意味のある言葉を話すことで、一般には1歳前後に現れる。
構音訓練:正しい音を作るための口や舌の使い方を練習する訓練である。