正答4
解説
正解は4です。
症状を生じる脳の損傷部位(責任病巣)が、狭い範囲に特定できるかどうかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 片麻痺の病態失認は、主に右半球の広い範囲(頭頂葉、前頭葉、島など)の損傷で生じます。
責任病巣は限局しません。
2:× 全般性注意障害は、前頭葉や脳全体のネットワークの障害で生じ、びまん性の脳損傷でもみられます。
責任病巣は限局しません。
3:× 半側空間無視は、右頭頂葉を中心に、側頭葉・前頭葉やそれらを結ぶ白質など、さまざまな部位の損傷で生じます。
4:○ 純粋発語失行は、責任病巣が最も限局しています。
主に左中心前回の下部の損傷で生じ、失語を伴わない発語失行が現れます。
5:× 構成障害は、左右どちらの半球の損傷でも生じ、頭頂葉を中心に広い範囲が関与します。
【ポイント】
純粋発語失行は「左中心前回下部」と、病巣と結びつけて覚えましょう。
注意障害や半側空間無視は、ネットワークの障害として広い範囲の損傷で生じます。
【用語】
責任病巣:ある症状を引き起こす原因となっている、脳の損傷部位を指す。
病態失認:自分の麻痺や障害があることを認識できない状態である。
全般性注意障害:注意を持続したり、選んだり、切り替えたりする力が全般的に低下している状態である。
半側空間無視:大脳半球の損傷と反対側の空間にある物や刺激に、気づきにくくなる状態である。
純粋発語失行:失語を伴わず、構音の運動の計画だけが障害されて話しにくくなる状態である。
構成障害:空間的なまとまりを理解して、物を組み立てたり図形を描いたりすることが難しくなる状態である。