正解を2つ選んでください。
正答4・5
解説
正解は4と5です。
補充現象(リクルートメント現象)は、内耳性難聴でみられる、音の大きさの感覚の異常です。
小さい音は聞こえにくいのに、音を少し大きくすると急に大きく感じられます。
【選択肢別解説】
1:× ABR(聴性脳幹反応)は、音刺激に対する脳幹の電気的な反応を記録し、他覚的に聴力閾値や後迷路の障害を調べる検査です。
補充現象の評価には用いません。
2:× ASSR(聴性定常反応)は、周波数ごとの聴力閾値を他覚的に推定する検査です。
乳幼児の聴力評価などに用いられ、補充現象の評価には用いません。
3:× 純音聴力検査は、各周波数の聴力閾値を測る検査です。
閾値より大きな音の感じ方を調べる検査ではありません。
4:○ ABLB(両耳ラウドネスバランス検査)は補充現象を評価します。
左右の耳で同じ大きさに感じる音の強さを比べ、難聴耳の音の大きさが急に追いつけば補充現象ありと判断します。
5:○ SISI(短時間強度変動検査)は補充現象を評価します。
閾値上20dBの持続音に1dBのわずかな強さの変化を加え、その変化をよく感じ取れるほど補充現象ありと判断します。
【ポイント】
補充現象の検査は、ABLB、SISI、自記オージオメトリーなどです。
補充現象は内耳性難聴を示し、後迷路性難聴との鑑別に役立ちます。
【用語】
補充現象:内耳性難聴で、小さな音は聞こえにくいのに、音が大きくなると急に大きく感じる現象である。
ABLB:両耳に交互に音を聞かせ、同じ大きさに聞こえる強さを比べて補充現象を調べる、両耳ラウドネスバランス検査である。
SISI:閾値上の音の強さをわずかに変えて、その変化に気づく割合から補充現象を調べる短時間強度変動検査である。
ABR:音刺激に対する脳幹の反応を記録する聴性脳幹反応のことで、他覚的な聴力検査に用いられる。
ASSR:一定の周期で変化する音への脳の反応を記録する聴性定常反応で、他覚的な聴力検査に用いられる。