正答5
解説
正解は5です。
評価の技法(観察法、質問紙法、スクリーニング検査、総合的検査、掘り下げ検査)と、具体的な検査の対応を問うています。
【選択肢別解説】
1:× 実用コミュニケーション能力検査(CADL)は、日常生活の場面を模した課題を、検査者が実施して評価する検査です。
自然な生活場面をそのまま観察する自然観察法ではありません。
2:× MMSE(ミニメンタルステート検査)は、検査者が質問し、課題を行わせて認知機能を評価する検査です。
本人が回答を記入する質問紙法ではありません。
3:× 標準失語症検査(SLTA)は、聴く・話す・読む・書く・計算の側面を調べる総合的な失語症検査です。
スクリーニング検査ではありません。
4:× ウィスコンシンカード分類検査は、カードの分類を通じて、考え方の切り替え(遂行機能)を調べる検査です。
特定の機能を詳しく調べる検査で、総合的検査ではありません。
5:○ トークンテストは、色・形・大きさの異なる札を使い、口頭指示をどれだけ理解できるかを詳しく調べる検査です。
軽い聴覚的理解の障害も見つけられる掘り下げ検査です。
【ポイント】
失語症の評価は、スクリーニング、総合的検査(SLTA、WAB)、掘り下げ検査(トークンテストなど)の順に進めるのが基本です。
【用語】
スクリーニング検査:問題があるかどうかを短時間で簡便にふるい分ける検査である。
掘り下げ検査:スクリーニングで見つけた問題を、さらに詳しく分析するための検査である。
トークンテスト:色や形の異なる小片を使い、口頭指示の理解力を調べる検査である。
ウィスコンシンカード分類検査:カードを分類させて、遂行機能や概念の転換のしやすさを調べる検査である。
標準失語症検査:日本で広く使われる、失語症の総合的な言語機能を評価する検査である。
MMSE:ミニメンタルステート検査のことで、見当識や記憶などを短時間で調べる認知機能のスクリーニング検査である。