正答1
解説
正解は1です。
口腔粘膜に病変をつくる疾患の原因と治療法が問われています。
【選択肢別解説】
1:○ 口腔カンジダ症は真菌であるカンジダの感染症です。
治療にはアムホテリシンBやミコナゾールなどの抗真菌薬を用います。
2:× 舌白板症は擦っても取れない白い角化性病変で、前癌病変です。
治療は経過観察や切除であり、抗真菌薬は用いません。
3:× 扁平苔癬は免疫学的機序が考えられる慢性炎症性疾患です。
治療の中心は副腎皮質ステロイドの外用です。
4:× 類天疱瘡は自己抗体による水疱性疾患です。
治療には副腎皮質ステロイドなどを用います。
5:× ヘルパンギーナはコクサッキーウイルスなどによるウイルス感染症です。
抗真菌薬は効かず、対症療法を行います。
【ポイント】
カンジダ症の白苔はこすると剥がれますが、白板症の白斑は剥がれません。
この違いが両者の鑑別点です。
【用語】
抗真菌薬:カビなどの真菌による感染症を治療するために用いる薬である。
口腔カンジダ症:口の中でカンジダという真菌が増え、白い苔のようなものができる感染症である。
舌白板症:舌にできる擦っても取れない白い斑で、がんになる可能性のある前癌病変である。
扁平苔癬:口腔粘膜などに網目状の白い病変ができる、原因不明の慢性の炎症性疾患である。
類天疱瘡:自己抗体が皮膚や粘膜の基底膜を攻撃して水疱ができる自己免疫性の疾患である。
ヘルパンギーナ:コクサッキーウイルスなどが原因で、のどの奥に水疱ができ高熱を出す夏かぜである。