正答5
解説
正解は5です。
日本の言語聴覚障害への取り組みの歴史で、どれが最も早く始まったかを問う問題です。
教育の分野から始まり、医療やリハビリテーションの分野へと広がっていきました。
【選択肢別解説】
1:× 失語症の言語治療は、第二次世界大戦後に本格的に始まりました。
リハビリテーション医学の普及とともに広がった比較的新しい取り組みです。
2:× ことばの教室は、第二次世界大戦後に小学校に設置されるようになりました。
通常の学級に通う言語障害のある子どもを指導する場として広がりました。
3:× 吃音矯正の治療は明治時代後期に始まりました。
伊沢修二が楽石社を設立して吃音矯正を行ったのが始まりとされますが、聴覚障害児教育よりは後です。
4:× 国立の言語聴覚障害施設は、第二次世界大戦後の昭和40年代に設置されました。
1971年に国立聴力言語障害センターが設置されたのが代表的な出来事です。
5:○ 聴覚障害児教育の開始が最も古い出来事です。
1878年(明治11年)に京都盲唖院が開設され、聴覚障害児への教育が始まりました。
【ポイント】
日本の言語聴覚障害への支援は、明治期の聾教育から始まり、明治後期の吃音矯正、戦後のことばの教室、失語症治療へと続きます。
言語聴覚士法の制定は1997年です。
【用語】
京都盲唖院:1878年に京都に開設された、視覚障害児と聴覚障害児のための日本初の教育施設である。
ことばの教室:通常の学級に在籍する言語障害のある子どもに、通級で指導を行う教室である。
吃音矯正:吃音を改善するための訓練や治療で、日本では明治期の後半に始まった。
楽石社:伊沢修二が明治期に設立し、吃音の矯正や発音の指導などを行った施設である。