正答2
解説
正解は2です。
この問題は用いないものを選ぶので、○ が答え(鑑別に用いない検査)です。
運動障害性構音障害は神経・筋の障害による構音障害で、器質性構音障害は発声発語器官の形態の異常による構音障害です。
鑑別では、器官の形態と、神経・筋の運動機能の両方を調べます。
【選択肢別解説】
1:× 視診は鑑別に用います。
口唇裂や舌の切除後などの形態の異常があるかを確認できます。
2:○ CADL(実用コミュニケーション能力検査)は鑑別に用いません。
日常生活でのコミュニケーション能力を評価する検査で、主に失語症に用います。
3:× 筋電図は鑑別に用います。
筋の活動を記録し、神経・筋の障害があるかどうかを調べられます。
4:× 反射検査は鑑別に用います。
下顎反射や咽頭反射などの異常は、神経系の障害を示す手がかりになります。
5:× 随意運動検査は鑑別に用います。
口唇や舌の運動の範囲、速さ、力などを調べ、運動障害の有無と程度を評価します。
【ポイント】
器質性構音障害は「形の異常」、運動障害性構音障害は「動きの異常」と考えます。
CADLは、失語症の人の実用的な伝達能力を評価する検査として覚えます。
【用語】
運動障害性構音障害:神経や筋の障害により、発声発語器官の運動が損なわれて生じる構音障害である。
器質性構音障害:口唇や舌、口蓋などの形の異常によって生じる構音障害である。
CADL:実用コミュニケーション能力検査の略で、日常生活での伝達能力を評価する検査である。
筋電図:筋が活動するときに生じる電気信号を記録して、神経や筋の状態を調べる検査である。
反射検査:刺激に対する反応を調べ、神経系の状態を確かめる検査である。
随意運動検査:口唇や舌などを指示に従って動かしてもらい、運動の範囲や速さ、力を調べる検査である。