正答4
解説
正解は4です。
この問題は影響しないものを選ぶので、○ が答え(構音に影響しない疾患)です。
構音は、口唇・舌・顎・口蓋などの形と動きによってつくられます。
これらの形や動きを変える疾患は構音に影響します。
【選択肢別解説】
1:× 口蓋裂は構音に影響します。
鼻咽腔閉鎖が不十分になり、開鼻声や声門破裂音などの異常構音が生じます。
2:× 顎変形症は構音に影響します。
上下の顎の位置関係がずれ、歯音や歯茎音などの構音が歪みやすくなります。
3:× 舌癌は構音に影響します。
腫瘍そのものや手術による舌の切除で、舌の形と動きが損なわれます。
4:○ 舌白板症は通常、構音に影響しません。
舌の粘膜が白く厚くなる病変で、舌の形や動きは保たれるためです。
前癌病変として経過観察や治療が必要になります。
5:× 舌小帯短縮症は構音に影響することがあります。
舌の先が上がりにくく、ラ行音などの構音に誤りが生じる場合があります。
【ポイント】
器質性構音障害は、口蓋裂や舌の切除など、発声発語器官の形の異常によって生じます。
粘膜の表面だけの病変は、形と動きを変えないため構音には影響しにくいです。
【用語】
舌白板症:舌の粘膜が白く厚くなる病変で、前癌病変の一つである。
口蓋裂:生まれつき口蓋が割れており、鼻咽腔閉鎖不全や構音の問題を生じる先天異常である。
顎変形症:上下の顎の大きさや位置のずれにより、噛み合わせや顔の形に異常が生じる状態である。
舌小帯短縮症:舌の下面のひだが短く、舌先の動きが制限される状態である。
舌癌:舌に生じる悪性腫瘍で、手術により構音や嚥下に影響が出る。