正答2
解説
正解は2です。
この問題は原因でないものを選ぶので、○ が答え(加齢に伴う嚥下障害の原因にならないもの)です。
加齢による嚥下障害(老嚥)は、筋力の低下、唾液の減少、感覚の低下などが重なって起こります。
【選択肢別解説】
1:× フレイルは嚥下障害の原因になります。
心身の予備能が低下した状態で、嚥下にかかわる筋力や体力も低下します。
2:○ 骨粗鬆症は嚥下障害の直接の原因ではありません。
骨の量が減り骨折しやすくなる疾患で、嚥下にかかわる筋や神経の働きは直接低下しません。
3:× 口腔乾燥症は嚥下障害の原因になります。
唾液が減ると食塊をまとめにくくなり、送り込みにくくなります。
4:× サルコペニアは嚥下障害の原因になります。
全身の筋量と筋力の低下が、舌や咽頭の筋にも及ぶためです。
5:× 知覚閾値の上昇は嚥下障害の原因になります。
咽頭や喉頭の感覚が鈍くなり、嚥下反射が遅れたり誤嚥に気づきにくくなったりします。
【ポイント】
加齢変化として、喉頭の位置の低下、嚥下反射の遅れ、咳反射の低下も覚えておきます。
サルコペニアによる嚥下障害は、全身の筋力低下と栄養状態の改善を合わせて対応します。
【用語】
フレイル:加齢により心身の予備能が低下し、健康障害を起こしやすい状態を指す。
サルコペニア:加齢などにより全身の筋肉量と筋力が低下した状態を指す。
口腔乾燥症:唾液の分泌が減り口の中が乾燥する状態で、食物をまとめたり飲み込んだりしにくくなる。
知覚閾値:感覚を感じ取ることのできる最小の刺激の強さを指す。
骨粗鬆症:骨の量が減って骨がもろくなり、骨折しやすくなる疾患である。
老嚥:加齢に伴う嚥下機能の低下を指し、嚥下障害の前段階とされる状態である。