正答3
解説
正解は3です。
視覚性失認や地誌的障害は、損傷部位によって症状が異なります。
海馬傍回の損傷で生じる症状が問われています。
【選択肢別解説】
1:× 相貌失認の責任病巣は海馬傍回ではなく、主に右の紡錘状回です。
見慣れた人の顔を見ても、誰であるかがわからなくなります。
2:× 色彩失認の責任病巣は海馬傍回ではなく、主に左の後頭葉内側から側頭葉下面です。
色は見えているのに、色の名前と結びつけることなどができません。
3:○ 街並失認は海馬傍回の損傷で生じます。
主に右の海馬傍回や舌状回の損傷で、よく知っている建物や風景を見ても、どこかがわからなくなります。
4:× 道順障害の責任病巣は海馬傍回ではなく、主に右の脳梁膨大後域です。
建物や風景はわかるのに、目的地への方角や道順がわからなくなります。
5:× 着衣障害の責任病巣は海馬傍回ではなく、主に右の頭頂葉です。
衣服と身体の空間的な関係がわからず、服をうまく着られなくなります。
【ポイント】
地誌的障害は、街並失認(海馬傍回・舌状回)と道順障害(脳梁膨大後域)の2つに分けて覚えましょう。
【用語】
街並失認:よく知っている建物や風景を見ても、どこかがわからなくなる症状である。
道順障害:建物や風景はわかるのに、目的地への方角や道順がわからなくなる症状である。
相貌失認:見慣れた人の顔を見ても、誰であるかがわからなくなる症状である。
色彩失認:色は見えているのに、色の名前や物の色と結びつけられなくなる症状である。
着衣障害:衣服と身体の空間的な関係がわからず、服をうまく着られなくなる症状である。
海馬傍回:側頭葉の内側面にある脳回で、記憶や場所の認知にかかわる。