正答4
解説
正解は4です。
この問題はダウン症候群でみられないものを選ぶので、○ が答えです。
ダウン症候群(21トリソミー)は、全身の筋緊張低下と特徴的な顔貌、口腔の形態的特徴をもちます。
【選択肢別解説】
1:× 歯列不正はみられます。
上顎の発育不全や歯の萌出の遅れ、先天欠如などにより、歯並びの乱れが生じやすいです。
2:× 丸飲み込みはみられます。
舌や口唇の動きが未熟なため、十分に咀嚼せずに飲み込む傾向があります。
3:× 相対的な巨舌はみられます。
舌そのものが大きいというより、口腔が小さいため、相対的に舌が大きく見えます。
4:○ 頸部の筋緊張亢進はみられません。
ダウン症候群では筋緊張は亢進ではなく低下します。
また、環軸椎の不安定性に注意が必要とされます。
5:× 口腔内の感覚過敏はみられます。
口腔周囲の感覚の過敏さから、食べ物を嫌がることがあります。
【ポイント】
ダウン症候群の摂食指導では、筋緊張の低下による口唇閉鎖の弱さや舌の突出、丸飲み込みへの対応が中心になります。
【用語】
ダウン症候群:21番染色体が1本多いために起こる先天的な疾患で、21トリソミーともいう。
巨舌:口腔に比べて舌が大きく見える状態で、ダウン症候群では相対的にみられる。
丸飲み込み:十分に噛まずに、食べ物をそのまま飲み込んでしまうことである。
歯列不正:歯の並びが乱れている状態で、噛み合わせや構音に影響することがある。
環軸椎:第1頸椎(環椎)と第2頸椎(軸椎)を合わせた呼び名で、頭を回す動きを担う関節をつくる。