正解を2つ選んでください。
正答2・3
解説
正解は2と3です。
生後4か月で、COR(条件詮索反応聴力検査)により高度難聴と診断された乳児への補聴器装用指導の問題です。
早期発見・早期支援の考え方に沿って、補聴器をできるだけ早く適切に装用することが重要です。
【選択肢別解説】
1:× 補聴器の装用を生後6か月まで待つ必要はありません。
生後6か月までに支援を始めることが目標とされており、診断後はできるだけ早く装用を始めます。
2:○ 家族の理解を得て試聴を始めます。
乳児の補聴器の管理や反応の観察は家族が担うため、家族が必要性を理解することが装用の継続に欠かせません。
3:○ ABR(聴性脳幹反応)やASSR(聴性定常反応)を用いて、左右別の聴力を測定します。
乳児は行動反応による検査が難しいため、他覚的検査で左右それぞれの聴力を推定し、補聴器の調整に用います。
4:× 耳あな型補聴器は乳児には適しません。
外耳道が成長で変化するため、イヤモールドを作り替えられる耳かけ型補聴器を選びます。
5:× 初期設定で目標利得を抑えずに大きな音を聞かせるのは適切ではありません。
乳児は不快を訴えられないため、初期は利得を控えめにし、反応を見ながら徐々に目標利得に近づけます。
【ポイント】
乳児の補聴器は耳かけ型を選び、控えめな設定から始めて、家族とともに反応を観察しながら調整します。
【用語】
COR:条件詮索反応聴力検査の略称で、音と光る玩具を組み合わせて条件づけ、音源を探す反応から聴力を調べる。
ABR:聴性脳幹反応の略称で、音に対する脳幹の電気的な反応を記録する他覚的な聴力検査である。
ASSR:聴性定常反応の略称で、連続する音への脳波の反応から聴力を推定する検査である。
耳かけ型補聴器:耳の後ろにかけて使う補聴器で、乳児ではイヤモールドの作り替えがしやすい。
目標利得:補聴器で最終的にめざす、音を増幅する大きさの目標値を指す。
イヤモールド:耳の形に合わせて作る耳栓で、補聴器の音を外耳道へ確実に届ける。