正解を2つ選んでください。
正答1・2
解説
正解は1と2です。
サウンドスペクトログラムは、横軸に時間、縦軸に周波数、濃淡に強さをとって音声を表示したものです。
広帯域分析は分析フィルタの帯域幅が広く(約300Hz)、時間分解能が高い一方で周波数分解能は低くなります。
【選択肢別解説】
1:○ 広帯域分析では、声帯振動の一つ一つ(グロッタルパルス)が縦縞として表示されます。
縦縞の間隔は基本周期にあたるため、その変化から声の高さの変化を推定できます。
2:○ ボイスバーは、有声子音の閉鎖区間に低い周波数帯に現れる帯状の成分です。
声帯振動の有無を示すため、有声子音と無声子音の区別の手がかりになります。
3:× 一つ一つの調波(倍音)を横縞として観察するには、周波数分解能の高い狭帯域分析が適しています。
広帯域分析では調波が分かれず、フォルマントが太い帯として見えます。
4:× 精密な周波数分析に適するのは狭帯域分析です。
広帯域分析は周波数分解能が低いため、精密な周波数分析には向きません。
5:× 広帯域分析は時間分解能が高いことが特徴です。
時間分解能が低いのは狭帯域分析です。
【ポイント】
「広帯域分析は時間に強くフォルマントが見える」「狭帯域分析は周波数に強く調波が見える」と対比して覚えます。
【用語】
サウンドスペクトログラム:横軸に時間、縦軸に周波数、濃淡で音の強さを表した音声の分析図である。
広帯域分析:分析の帯域幅を広くとることで、時間の細かな変化を捉えやすくした分析法である。
グロッタルパルス:声帯が1回振動するたびに生じる声門の音源波形で、広帯域では縦縞として現れる。
ボイスバー:有声子音の閉鎖区間にみられる、低い周波数の帯状の成分である。
調波構造:周期的な音で、基本周波数の整数倍に成分が並んでいる構造である。