正答2
解説
正解は2です。
この問題は誤っているものを選ぶので、○ が答え(誤った記述)です。
喉頭全摘出術では、気管を頸部の気管孔として開き、気道と食道が完全に分けられます。
鼻や口から呼吸ができなくなることで、さまざまな変化が生じます。
【選択肢別解説】
1:× 鼻から息を吸えなくなるため、においの分子が鼻腔の嗅上皮に届きにくくなります。
そのため嗅覚が鈍くなり、記述は正しいです。
2:○ 喉頭摘出後は気道と食道が完全に分離されているため、飲食物が気管に入る誤嚥は原則として起こりません。
そのため「誤嚥をしやすい」は誤りです。
3:× 鼻から息を出せないため、鼻をかむことが難しくなります。
記述は正しいです。
4:× いきむときは声門を閉じて胸腔内の圧を高めますが、喉頭がないため息をこらえられません。
そのため強くいきむことが難しく、記述は正しいです。
5:× すすり込むには口から息を吸い込む必要がありますが、口からの吸気ができません。
そのため麺類や汁物をすすり込むことが難しく、記述は正しいです。
【ポイント】
喉頭摘出後の変化は「嗅覚低下・鼻をかめない・いきめない・すすれない・発声できない」です。
一方で誤嚥は起こらないと覚えます。
【用語】
喉頭全摘出術:喉頭を全部切除し、気管を頸部の孔につなぐ手術で、声を失う。
気管孔:頸部の前面に作られた気管の開口部で、喉頭摘出後はここで呼吸をする。
嗅上皮:鼻腔の上部にある、においを感じる細胞が並ぶ粘膜である。
誤嚥:食べ物や唾液などが、食道ではなく気管に入ってしまうことである。