第103回 保健師国家試験 午後問95
Aさん(40歳、男性)。
妻と2人暮らし。
Aさんは3年前に転職し、従業員数30人のコンピュータ関連の事業所に勤務している。
6か月前から軽い咳が続いていたが、メンバー数5人の新規プロジェクトチームの責任者として忙しく、そのままにしていた。
妻に痩せてきたことを指摘され、自宅近くの診療所を受診したところ、胸部エックス線写真で異常陰影があり病院を紹介され受診した。
喀痰塗抹菌検査陽性、結核菌PCR陽性となり、肺結核と診断され入院した。
診断した医師から保健所に結核発生の届出があった。
接触者健康診断を実施したところ、妻が感染し、プロジェクトチームのうち1人が発病し、2人が感染していることが分かった。
保健所が次に行う対策として最も適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3(接触者健康診断の拡大実施)。
職場集団における結核発症と感染が判明した場合、感染源・感染経路の特定と二次感染防止のため、当初の接触者範囲を超えて健診を拡大実施することが優先される。
感染症法に基づく積極的疫学調査として、職場の同フロア・同事業所・関連事業所・家族・友人等へ段階的に拡大する。
1の事業所消毒は結核菌の空気感染では換気・採光改善が中心で消毒の優先度は低い、2の健康相談窓口設置は情報提供として併行、4の医師会報告は届出経路として実施済み。
結核集団感染対応は保健所中心に接触者健診を拡大しながら感染連鎖を断つことが基本戦略である。まとめて解く
第103回を通しで解く(110問)→
この回の他の問題
第103回 保健師国家試験 の全110問を見る →