正解を2つ選んでください。
正答1・3
解説
正解は1と3です。
筋肉の診察では、筋萎縮、筋トーヌス(筋緊張)、筋力などを観察します。
障害部位による所見の違いが問われています。
【選択肢別解説】
1:○ 筋の診察では、左右の同じ部位を比較します。
筋萎縮や筋緊張の軽い変化は、左右差として最もとらえやすいからです。
周径の測定でも左右を比較します。
2:× 脊髄神経根症による筋萎縮は、全身性に均一ではありません。
障害された神経根が支配する筋(髄節)に限局して筋萎縮が生じます。
3:○ 小脳疾患では、四肢の筋トーヌスが低下することが多いです。
小脳は筋緊張の調節に関わるため、障害されると筋の張りが弱くなり、関節を他動的に動かすと抵抗が少なくなります。
4:× 痙縮では、他動的運動の最初から最後まで抵抗があるのではありません。
痙縮では、動かし始めに強い抵抗があり、途中で急に抵抗が抜ける折りたたみナイフ現象がみられます。
最初から最後まで一様に抵抗があるのは、パーキンソン病などでみられる固縮(鉛管様固縮)です。
【ポイント】
筋緊張の亢進は、錐体路障害の痙縮(折りたたみナイフ現象)と、錐体外路障害の固縮(鉛管様・歯車様)に分けられます。
筋緊張の低下は、小脳障害や末梢神経障害でみられます。