正答1
解説
正解は1です。
脳卒中の片麻痺では、痙性による下腿三頭筋や後脛骨筋の緊張亢進で、足部が内反尖足になりやすくなります。
内反尖足があると、遊脚期につま先が引っかかり、立脚期には足底が接地しにくくなるため、歩行が不安定になります。
【選択肢別解説】
1:○ 左短下肢装具は、麻痺側の足関節を中間位から軽度背屈位に保ち、内反尖足を矯正します。
下腿から足部までの装具で、慢性期の片麻痺の歩行で最もよく用いられます。
2:× 左長下肢装具は、大腿から足部までを固定する装具です。
膝の支持性が著しく低い場合に用いるもので、問題が足関節の内反尖足である本症例には過剰です。
3:× 左膝装具は、膝関節の動揺や過伸展を制御する装具です。
足関節の内反尖足は矯正できません。
4:× 両側松葉杖は、両上肢で体重を支える必要があります。
片麻痺の患者は麻痺側の上肢で松葉杖を使えないため適しません。
杖を用いる場合は、T字杖や多点杖を健側の手で使います。
【ポイント】
片麻痺の内反尖足には、短下肢装具(AFO)が第一選択です。
杖は健側の手で持つのが原則です。