正答3
解説
正解は3です。
この問題は上肢痛の原因として「可能性が低い」ものを選ぶので、○ が答えです。
頸椎症と肩関節症が否定された高齢の喫煙者の上肢痛では、神経や胸部の病変、皮膚の病変、筋の問題を考えます。
【選択肢別解説】
1:× 肺尖部の肺癌(パンコースト腫瘍)は腕神経叢に浸潤し、上肢の強い痛みを起こします。
喫煙者の高齢男性なので、可能性は十分にあります。
2:× 帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹が治った後も神経に沿った痛みが残るものです。
頸部や上肢の神経に起これば、上肢痛の原因になります。
3:○ 胸髄腫瘍は、主に体幹の帯状の痛みや下肢の麻痺・感覚障害を起こします。
上肢を支配する腕神経叢は第5頸神経から第1胸神経(C5〜T1)で構成されます。
胸髄の病変は上肢症状の原因になりにくく、選択肢の中で最も可能性が低いです。
4:× 建築業は上肢を酷使する仕事です。
筋の使いすぎによる筋肉痛は、上肢痛の原因として十分に考えられます。
【ポイント】
喫煙者の肩から上肢の痛みでは、パンコースト腫瘍を見逃さないことが重要です。
ホルネル症候群(縮瞳・眼瞼下垂)を伴うことがあります。