26歳の女性。
3日前から排尿時痛に気づいていたが、悪寒、発熱が出現したため受診した。
体温39.4℃で右肋骨脊柱角に叩打痛が認められた。
血液検査で白血球数増多とCRP高値が認められ、尿は混濁しており、鏡検で多数の白血球が認められた。
考えられるのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
本例は排尿時痛に始まり、高熱、悪寒、肋骨脊柱角の叩打痛、炎症反応の上昇、膿尿(尿中の多数の白血球)がそろっています。
膀胱炎が上行して腎臓に及んだ急性腎盂腎炎の典型像です。
【選択肢別解説】
1:× 胆嚢炎では右季肋部の痛みとマーフィー徴候がみられます。
排尿時痛や膿尿は胆嚢炎では説明できません。
2:× 虫垂炎では右下腹部の痛みと圧痛がみられます。
肋骨脊柱角の叩打痛や膿尿は典型的ではありません。
3:○ 若い女性の排尿時痛(膀胱炎)に続く高熱、肋骨脊柱角の叩打痛、膿尿は腎盂腎炎を示します。
女性は尿道が短いため、細菌が上行して起こりやすいです。
4:× 慢性糸球体腎炎では、たんぱく尿や血尿が長く続きます。
高熱や膿尿、急性の炎症反応は慢性糸球体腎炎の特徴ではありません。
【ポイント】
膀胱炎は発熱がなく、腎盂腎炎は高熱と肋骨脊柱角の叩打痛を伴うと区別します。
起炎菌は大腸菌が最も多いです。