正答1
解説
正解は1です。
第5中手骨基部骨折で、骨片の短縮転位を起こす筋を問う問題です。
骨片に停止する筋が骨片を中枢へ引くと、短縮転位が生じます。
【選択肢別解説】
1:○ 尺側手根伸筋は第5中手骨底の背側に停止します。
基部骨折では、この筋が骨片を中枢側へ引き上げるため、短縮転位が生じます。
第1中手骨のベネット骨折に似た形になるため、逆ベネット骨折とも呼ばれます。
2:× 尺側手根屈筋は第5中手骨ではなく豆状骨に停止します。
その力は豆鈎靱帯や豆中手靱帯を介して伝わるだけで、短縮転位の主因ではありません。
3:× 小指対立筋は第5中手骨の骨幹部尺側縁に停止します。
作用は第5中手骨を掌側へ引いて対立させることで、基部骨片の短縮転位には関与しません。
4:× 小指外転筋は豆状骨から起こり、小指基節骨底に停止します。
第5中手骨には付着しないため、中手骨基部骨折の転位には関与しません。
【ポイント】
中手骨基部骨折の転位は、第1中手骨では長母指外転筋、第5中手骨では尺側手根伸筋と対で覚えます。