正答2
解説
正解は2です。
肘関節後方脱臼の症状と合併症を問う問題です。
肘関節後方脱臼は肘伸展位で手を衝いて転倒し、肘が過伸展されて起こります。
尺骨と橈骨が上腕骨に対して後方へ転位します。
【選択肢別解説】
1:× 後方脱臼に合併しやすいのは肘頭骨折ではなく、尺骨鉤状突起骨折です。
転位の際に鉤状突起が上腕骨滑車にぶつかって骨折します。
上腕骨内側上顆骨折や橈骨頭骨折を伴うこともあります。
2:○ ヒューター三角は、肘屈曲位で内側上顆・外側上顆・肘頭を結ぶ二等辺三角形です。
後方脱臼では肘頭が後上方へ転位するため、この三角形の位置関係が乱れます。
上腕骨顆上骨折では三角形が保たれる点が、鑑別に用いられます。
3:× 後方脱臼で索状に触れるのは、上腕二頭筋ではなく上腕三頭筋の腱です。
肘頭が後方へ突出するため、緊張した上腕三頭筋腱が後面で索状に触れます。
4:× 弾発性固定は90度ではなく、軽度屈曲位(30〜40度前後)でみられます。
肘は伸展も屈曲もできず、軽度屈曲位で弾力的に固定されます。
【ポイント】
ヒューター三角(線)の乱れは脱臼、保たれていれば顆上骨折と鑑別します。
後方脱臼の合併骨折は尺骨鉤状突起骨折が代表的です。