20歳の男性。
中華料理店でアルバイトをしている。
最近、中華鍋を振る際、左手関節橈側付近に激しい痛みを自覚したため来所した。
患部に熱感と腫脹がみられ、フィンケルスタインテストは陽性であった。
物理療法で適切なのはどれか。
正答4
解説
正解は4です。
急性炎症期の狭窄性腱鞘炎に適した物理療法を問う問題です。
手関節橈側の痛みとフィンケルスタインテスト陽性から、ド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)と考えられます。
患部に熱感と腫脹がみられるので、急性の炎症期にあたります。
【選択肢別解説】
1:× ホットパック療法は表在の温熱療法です。
急性炎症期に温めると血管が拡張して炎症や腫脹が強まるため、適切ではありません。
2:× マイクロ波療法は、深部まで温める温熱療法です。
急性炎症期には炎症を助長するため、禁忌とされます。
3:× 局所浴療法は、温水に患部を浸す温熱療法として行うのが一般的です。
熱感と腫脹がある急性期には適しません。
4:○ 寒冷療法が適切です。
冷却により血管が収縮し、炎症・腫脹・疼痛を抑えることができます。
熱感と腫脹がある急性炎症期の基本的な物理療法です。
【ポイント】
熱感・腫脹がある急性炎症期は寒冷療法、炎症が治まった慢性期は温熱療法と使い分けます。
ド・ケルバン病は長母指外転筋・短母指伸筋の腱鞘炎で、フィンケルスタインテストが陽性になります。