35歳の女性。
3週間前に手関節の掌側に膨隆を見つけ来所した。
環指・小指のしびれと疼痛を自覚し、感覚障害が手掌尺側にみられた。
徒手検査で陽性になるのはどれか。
正答2
解説
正解は2です。
手関節掌側の膨隆と尺側のしびれから神経障害を判断し、陽性となる検査を選ぶ問題です。
環指・小指のしびれと手掌尺側の感覚障害は、尺骨神経の障害を示します。
手関節掌側の膨隆(ガングリオンなど)がギヨン管で尺骨神経を圧迫していると考えられます。
【選択肢別解説】
1:× ファーレンテストは、手関節を掌屈位で保持してしびれの誘発をみる検査です。
正中神経が圧迫される手根管症候群で陽性となり、尺骨神経障害の検査ではありません。
2:○ フローマン徴候が陽性になります。
尺骨神経麻痺では、尺骨神経支配の母指内転筋が弱くなります。
母指と示指で紙をはさんで引っ張ると、代わりに長母指屈筋が働いて母指IP関節が屈曲します。
これがフローマン徴候で、尺骨神経障害を示します。
3:× 尺屈回外テストは、手関節を尺屈・回外させて手関節尺側の痛みをみる検査です。
三角線維軟骨複合体損傷など関節の障害を評価するもので、神経障害の検査ではありません。
4:× パーフェクトOテストは、母指と示指で丸い輪を作らせる検査です。
正中神経の枝である前骨間神経の麻痺で陽性となり、尺骨神経障害の検査ではありません。
【ポイント】
尺骨神経障害ではフローマン徴候、正中神経障害ではファーレンテスト・パーフェクトOテストを用います。
ギヨン管での圧迫は、ガングリオンが原因になることが多いです。