正答1
解説
正解は1です。
単数の肋骨骨折は、1本の肋骨だけが骨折したものです。
呼吸に伴う胸郭の動きで骨折部が刺激されるため、呼吸運動に関連した疼痛が特徴です。
【選択肢別解説】
1:○ 深呼吸をすると胸郭が大きく動き、骨折部に力が加わります。
そのため深呼吸や咳、くしゃみで疼痛が増悪します。
2:× 軋轢音は生じにくいわけではありません。
呼吸時に骨折端どうしが擦れ合い、軋轢音を触知・聴取することがあります。
3:× 叩打痛はみられます。
骨折部を軽く叩いたり、胸郭を前後や左右から圧迫したりすると、骨折部に疼痛が生じます。
4:× 単数の骨折では動揺性胸郭にはなりません。
動揺性胸郭(フレイルチェスト)は、隣接する複数の肋骨がそれぞれ2か所以上で骨折したときに起こります。
【ポイント】
胸郭を圧迫して離れた骨折部に疼痛を誘発する胸郭圧迫痛は、肋骨骨折の重要な所見です。
動揺性胸郭では吸気時に胸壁が陥没する奇異呼吸がみられます。