正答2
解説
正解は2です。
肩峰が角状に突出し(肩峰下が空虚になり)、三角筋胸筋三角が消失していることから、肩関節前方脱臼(烏口下脱臼)です。
整復後の運動療法は、再脱臼を防ぎつつ、年齢に応じて拘縮を予防する順序で進めます。
【選択肢別解説】
1:× 1週目から肩の他動運動を行うのは早すぎます。
この時期は損傷した関節包や関節唇の修復を待つため、肩関節を固定して安静を保ちます。
2:○ 2週目からコッドマン体操を行います。
コッドマン体操は前かがみで上肢を下垂し、振り子のように揺らす運動です。
重力で関節を軽く引き離しながら動かすため負担が少なく、中高年の拘縮予防として早期から導入します。
3:× 3週目から外旋・外転運動を行うのは早すぎます。
外転・外旋は前方脱臼が起こる肢位であり、再脱臼の危険が高いため、固定除去後に段階的に、外旋は最後に加えます。
4:× 肩甲帯の筋力増強訓練は4週目まで待つ必要はありません。
肩関節を動かさずに行えるため、固定期間中の早い時期から開始します。
【ポイント】
肩関節前方脱臼の固定肢位は肩関節内旋位で、外転・外旋は再脱臼肢位なので運動療法では最後に行います。
中高年では拘縮、若年者では反復性脱臼への移行に特に注意します。