正答3
解説
正解は3です。
鼠径部痛症候群(グロインペイン症候群)は、サッカーなどキック動作の多い競技者に生じる鼠径部周辺の慢性痛の総称です。
股関節周囲の柔軟性や筋力のバランスが崩れ、内転筋・腸腰筋・腹直筋などの付着部に負担がかかって発症します。
【選択肢別解説】
1:× 初期から日常生活に支障があるという記述は誤りです。
初期は運動時やキック動作時の痛みが主で、日常生活に支障が出るのは進行してからです。
2:× 大腿筋膜張筋に疼痛を訴えるという記述は誤りです。
疼痛は鼠径部、内転筋の起始部、下腹部、恥骨周囲など股関節の前内側に訴えるのが典型です。
3:○ 鼠径ヘルニアとの鑑別を要するという記述は正しいです。
鼠径部に痛みを生じる疾患には鼠径ヘルニアや恥骨結合炎、股関節疾患などがあり、手術を要するものを見逃さないよう鑑別が必要です。
4:× 観血療法が第一選択であるという記述は誤りです。
正しくは運動制限と、股関節周囲の柔軟性や体幹の安定性を高める運動療法による保存療法が第一選択です。
【ポイント】
鼠径部痛症候群は、キック動作で起こること、内転筋付着部などに痛みが出ること、保存療法が基本であることを押さえます。
リハビリテーションでは、股関節周囲の柔軟性と体幹・下肢の協調性の改善を図ります。