24歳の男性。
ランニング中に右前足部が溝に挟まって転倒して来所した。
足部に激痛を訴えており、前足部は軽度外転位を呈している。
足内側縁には内側楔状骨が触知され、足外側縁は第5中足骨底部が突出している。
考えられるのはどれか。
正答1
解説
正解は1です。
足部の脱臼では、どの骨が内側・外側に突出しているかで、脱臼した関節と方向を判断します。
リスフラン関節は足根中足関節で、ショパール関節は距舟関節と踵立方関節からなる横足根関節です。
【選択肢別解説】
1:○ リスフラン関節外側脱臼が考えられます。
中足骨群が外側へ転位するため前足部は外転位となり、足の内側縁では取り残された内側楔状骨が突出し、外側縁では第5中足骨底が突出します。
2:× ショパール関節外側脱臼は考えにくいです。
ショパール関節での脱臼では、より近位の距骨頭や舟状骨、踵骨前方の位置関係が乱れ、内側楔状骨と中足骨の関係は保たれます。
3:× リスフラン関節内側脱臼は考えにくいです。
内側脱臼では前足部は内転位となり、足の内側縁では第1中足骨底が、外側縁では立方骨が突出します。
4:× ショパール関節内側脱臼は考えにくいです。
ショパール関節内側脱臼では舟状骨より遠位が前足部とともに内側へ転位し、足の外側縁で踵骨前方が突出します。
【ポイント】
リスフラン関節脱臼では、足背動脈の損傷や足部のコンパートメント症候群の合併に注意します。
突出して触れる骨の名前から、どの関節で外れたかを判断する練習をしておきます。