正答1
解説
正解は1です。
認知症の前段階とされる軽度認知障害(MCI)の特徴を問う問題です。
軽度認知障害は、記憶などの認知機能の低下がみられるものの、日常生活はほぼ自立しており、認知症とは診断されない状態です。
【選択肢別解説】
1:○ 本人や家族から記憶低下の訴えがあることが多いです。
物忘れの自覚や家族の気づきが、受診や診断のきっかけになります。
2:× 約半数が1年で認知症になるわけではありません。
認知症に移行するのは年に1割前後とされ、正常な状態に戻る人もいます。
3:× CDR(臨床認知症評価法)のスコアは2ではなく、0.5に相当します。
CDRの2は中等度の認知症を表します。
4:× 日常生活能力は、おおむね保たれています。
日常生活に支障が出るほどの低下があれば、認知症と判断されます。
5:× 出題当時、軽度認知障害の治療に抗認知症薬は主に用いられていませんでした。
運動や生活習慣病の管理、社会参加など、生活面からの予防的な取組が中心です。
【ポイント】
軽度認知障害は、早めに気づいて生活習慣を整えることで、認知症への進行を遅らせたり防いだりできる可能性がある段階です。
なお、2023年にはアルツハイマー病による軽度認知障害も対象とする新しい治療薬が承認されています。