計画修繕を怠っていたために、マンションの外壁が老朽化により落下して通行人に大けがをさせた場合の損害賠償責任について、当該マンションの理事会における各理事の意見のうち、民法及び区分所有法の規定によれば、誤っているものはどれか。
正答2
解説
正解は2。
管理組合法人が不法行為による損害賠償責任を負った場合の、法人財産と区分所有者の責任の関係を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 管理組合法人の債務は、まず管理組合法人の財産から弁済されます。
区分所有者が責任を負うのは、法人の財産をもってその債務を完済することができないとき、又は法人の財産に対する強制執行がその効を奏しなかったときです。
根拠:区分所有法53条1項・2項。
2:× 管理組合法人の財産とは、法人名義で有する不動産、動産、金銭、権利などをいいます。
各区分所有者の共有に属する共用部分、附属施設、敷地などは区分所有者の共有財産であり、管理組合法人の財産には含まれません。
根拠:区分所有法11条、47条。
3:○ 管理組合法人の財産で債務を完済できない場合、区分所有者はその残債務について責任を負います。
根拠:区分所有法53条1項。
4:○ 区分所有者が負う責任の割合は、共用部分の持分の割合(規約で建物・敷地等の管理に要する経費の負担割合が定められているときはその割合)によります。
分割された範囲で、各区分所有者は自己の財産をもって責任を負う(無限責任)ことになります。
根拠:区分所有法53条1項、14条。
【ポイント】
管理組合法人の財産に「共用部分や敷地」は含まれません。
区分所有者の責任は「補充的」かつ「持分割合による分割債務」であることを押さえましょう。