日本人の食事摂取基準(2010年版)における 1歳以上のカルシウムの推定平均必要量の算定式である。
(a)と(b)に入る組合せとして、正しいのはどれか。
1つ選べ。
[( a )+( b )+ 経皮的カルシウム損失量]÷見かけの吸収率
a b
正答3
解説
正解は3です。
日本人の食事摂取基準(2010年版)で、1歳以上のカルシウムの推定平均必要量を求める算定式を問う問題です。
カルシウムの必要量は、体内に保持される量と体から失われる量を合計し、それを吸収率で割って求めます。
【計算】
算定式は「推定平均必要量=(体内カルシウム蓄積量+尿中カルシウム排泄量+経皮的カルシウム損失量)÷見かけの吸収率」です。
分子は、体が1日に必要とするカルシウムの量(蓄積する分と失う分の合計)を表します。
食事中のカルシウムは一部しか吸収されないため、分子を見かけの吸収率で割って摂取量に換算します。
したがって、(a)は体内カルシウム蓄積量、(b)は尿中カルシウム排泄量です。
【選択肢別解説】
1:× カルシウム摂取量は(a)に入りません。
求めたい値が摂取量なので、式の材料に摂取量そのものを入れることはできません。
2:× カルシウム摂取量と便中カルシウム排泄量の組合せは誤りです。
便中の排泄は見かけの吸収率の中ですでに考慮されているため、分子には加えません。
3:○ 体内カルシウム蓄積量と尿中カルシウム排泄量の組合せが正しいです。
骨などに蓄積する量と、尿や皮膚から失う量の合計が、吸収すべきカルシウムの量になるからです。
4:× 便中カルシウム排泄量を(b)に入れるのは誤りです。
吸収されずに便に出る分は見かけの吸収率で補正されるため、二重に数えることになります。
5:× 尿中カルシウム排泄量と便中カルシウム排泄量の組合せは誤りです。
成長期に重要な体内カルシウム蓄積量が含まれておらず、便中排泄量は吸収率で補正済みだからです。
【ポイント】
カルシウムの推定平均必要量は、要因加算法で算定されています。
見かけの吸収率は「(摂取量-便中排泄量)÷摂取量」で求めるため、便中の損失は分母側に含まれています。