62歳、男性。
1か月前から心窩部痛、食欲不振、体重減少がみられ病院を受診し、前庭部の進行胃癌と診断され、手術目的にて入院となった。
身長 165 cm、体重 45.5 kg、BMI 16.7 kg/m 2、この 1か月で 3.0 kg の体重減少がみられた。
血液検査値は、ヘモグロビン 9.5 g/dL、アルブミン 2.5 g/dL、基礎代謝量(推定式による) は、1,100 kcal/日であった。
胃の構造を図に示した。
各部位の名称の組合せである。
正しいのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
胃の部位の名称を、図の1〜5の位置と対応させる問題です。
【図の読み取り】
1は、食道が胃につながる入口の部分を指しています。
2は、入口の高さより上に丸くふくらんだ、胃のいちばん上の部分です。
3は、点線で区切られた胃の中央の大きな部分です。
4は、胃の下部で、出口に向かって細くなっていく部分です。
5は、胃が十二指腸へつながる出口の狭い部分を指しています。
したがって、1が噴門、2が胃底部、3が胃体部、4が前庭部、5が幽門です。
【選択肢別解説】
1:× 1を幽門、5を噴門としており、入口と出口が逆です。
また、2を前庭部、4を胃底部としているのも誤りです。
2:× 1を幽門、5を噴門としており、入口と出口が逆です。
3と4の名称も、胃体部と前庭部が入れ替わっています。
3:○ 1噴門、2胃底部、3胃体部、4前庭部、5幽門の組合せが正しいです。
食道側の入口から十二指腸側の出口へ向かって、噴門・胃底部・胃体部・前庭部・幽門の順に並ぶためです。
4:× 1と5は正しいですが、2を前庭部、4を胃底部としているのが誤りです。
胃底部は胃の上部、前庭部は幽門の手前の下部です。
5:× 1と5は正しいですが、2を胃体部、3を胃底部としているのが誤りです。
胃底部は胃体部より上にある、ドーム状の部分です。
【ポイント】
胃は入口側から「噴門・胃底部・胃体部・前庭部(幽門前庭部)・幽門」の順と覚えます。
この症例の胃癌は前庭部にあり、幽門側胃切除術の対象となる部位です。