高校の水泳部監督から、部員全員の体組成を毎年モニタリングしているが、体格がよくならないと相談され、部員の体作りを目的とする栄養教育に初めて取り組むことになった。
栄養教育の評価デザインとして、実現可能性と精度から、最も適切なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
評価デザインでは、教育の効果を他の要因と区別できる精度と、現場で実施できる実現可能性の両方を考えます。
高校生の部員は成長期で、練習によっても体組成が変わるため、比較対照の有無が重要です。
【選択肢別解説】
1:× 1名だけのモデルケースでは、その部員の個人差が大きく影響します。
結果を部員全体に当てはめることができず、精度が低いです。
2:× 全員の教育前後を比較するだけでは、成長やトレーニングによる変化と区別できません。
対照群がないため、教育の効果を判定する精度が低いです。
3:○ 毎年体組成をモニタリングしているので、前年同期間の部員全員の変化量を対照として使えます。
追加の負担なく比較ができ、実現可能性と精度の両面で最も適切です。
4:× ランダム化比較試験は精度が最も高いデザインです。
しかし同じ部の中で教育しない部員をつくるのは倫理的に問題があり、部員間で情報も伝わりやすいため現実的ではありません。
【ポイント】
過去のデータを対照として用いるデザインは、ヒストリカルコントロールによる比較です。
無作為化が難しい現場では、利用可能な既存データを対照に活用することを考えます。