正答3
解説
正解は3です。
空腹時と食後で、糖質の代謝がどのように切り替わるかを問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× 空腹時は、筋肉への血中グルコースの取り込みが亢進するのではなく低下します。
インスリン分泌が減り、筋肉の糖輸送体(GLUT4)が細胞膜に移動しにくくなるためです。
2:× 空腹時は、肝臓でのグリコーゲン分解が抑制されるのではなく促進されます。
グルカゴンの作用で肝グリコーゲンが分解され、血糖値が維持されます。
3:○ 空腹時は、グリセロールからのグルコース合成(糖新生)が亢進します。
脂肪組織でトリアシルグリセロールが分解されて生じたグリセロールが、肝臓で糖新生の材料となります。
4:× 食後は、乳酸からのグルコース合成(糖新生)が亢進するのではなく抑制されます。
インスリンが増えて血糖値が十分にあるため、糖新生は必要ないからです。
5:× 食後は、GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)の分泌が抑制されるのではなく促進されます。
小腸のL細胞から分泌され、インスリンの分泌を促すインクレチンとして働きます。
【ポイント】
糖新生の材料は、乳酸、グリセロール、糖原性アミノ酸(アラニンなど)です。
空腹時は「グリコーゲン分解と糖新生」、食後は「グリコーゲン合成と解糖」と整理します。