正答4
解説
正解は4です。
腎疾患では、病態によって制限する栄養素や水分の扱いが異なります。
それぞれの病気の経過と栄養管理の基本を押さえる問題です。
【選択肢別解説】
1:× 急性糸球体腎炎では、エネルギーは制限しません。
たんぱく質を制限する分、体たんぱく質の分解を防ぐためにエネルギーは十分に確保します。
2:× 微小変化型ネフローゼ症候群では、たんぱく質は1.0〜1.1 g/kg標準体重/日とします。
0.8 g/kg標準体重/日は、微小変化型以外のネフローゼ症候群の目安です。
3:× 急性腎不全では、乏尿期の後に利尿期となります。
順序が逆であり、乏尿期を経て尿量が回復する利尿期へと移ります。
4:○ 慢性腎不全では、血中1α,25-ジヒドロキシビタミンD値が低下します。
腎臓でビタミンDを活性化する1α位の水酸化が障害されるためです。
5:× 尿路結石では、水分を制限するのではなく、十分に摂取します。
尿量を増やして尿を薄め、結石ができにくくするためです。
【ポイント】
活性型ビタミンDの低下は、低カルシウム血症と二次性副甲状腺機能亢進症の原因になります。
尿路結石の予防では、1日2,000 mL以上の尿量を目標に水分を摂ります。