妊娠 20週の妊婦、34歳。
身長 151 cm、体重 56 kg、非妊娠時体重 52 kg(BMI 22.8 kg/m 2)、標準体重 50 kg、妊娠高血圧症候群と診断された。
心不全および腎不全は見られない。
この妊婦の栄養管理に関する記述である。
最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答1
解説
正解は1です。
妊娠高血圧症候群の栄養管理は、日本産科婦人科学会の生活指導・栄養指導の指針に沿って考えます。
非妊娠時のBMIは22.8 kg/m²で24以下に当たり、心不全や腎不全はありません。
【計算】
エネルギー=標準体重×30 kcal+200 kcal
=50 kg×30 kcal+200 kcal
=1,700 kcal/日
【選択肢別解説】
1:○ 非妊娠時BMIが24以下の場合、エネルギーは30 kcal×標準体重+200 kcalです。
計算すると1,700 kcal/日となり、適当です。
2:× たんぱく質は、標準体重×1.0 g/日とします。
この妊婦では50 g/日であり、40 g/日では不足します。
3:× 食塩は、7〜8 g/日程度とし、極端な制限はしません。
3 g/日のような強い制限は、循環血液量を減らすおそれがあり勧められません。
4:× 水分は、1日尿量が500 mL以下の場合や肺水腫がある場合に制限します。
心不全や腎不全がないこの妊婦では、制限する必要はありません。
5:× 動物性脂肪は控えます。
動物性脂肪と糖質は制限し、高ビタミン食とするのが指針の内容です。
【ポイント】
非妊娠時BMIが24を超える場合は、30 kcal×標準体重(付加なし)で計算します。
妊娠高血圧症候群では、急激な減塩や水分制限を行わないことが重要です。