吸収窒素量を求めることとした。
摂取窒素量 10.0 g/日、糞便中窒素量 2.4 g/日、尿中窒素量 1.0 g/日、無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量 0.4 g/日、無たんぱく質食摂取時の尿中窒素量 0.2 g/日。
この場合の吸収窒素量(g/日)として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
正答3
解説
正解は3です。
窒素出納の考え方を用いて、吸収窒素量を求める問題です。
糞便中の窒素には、食事由来の未吸収窒素のほかに、消化液や腸粘膜の脱落など体内由来の窒素(内因性窒素)が含まれます。
無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量0.4 g/日が、この内因性窒素に当たります。
【計算】
吸収窒素量=摂取窒素量−(糞便中窒素量−無たんぱく質食摂取時の糞便中窒素量)です。
吸収窒素量=10.0−(2.4−0.4)=10.0−2.0=8.0 g/日です。
尿中窒素量は吸収後に排泄された窒素なので、吸収窒素量の計算には使いません。
【選択肢別解説】
1:× 6.0は、摂取窒素量から糞便中・尿中の窒素量と無たんぱく質食時の値をすべて差し引いた値です。
内因性窒素は差し引くのではなく、糞便中窒素量から除いて考えます。
2:× 7.2は、吸収窒素量8.0から尿中に失われた食事由来の窒素(1.0−0.2=0.8)を引いた体内保留窒素量です。
吸収窒素量ではありません。
3:○ 摂取窒素量10.0 g/日から、食事由来の糞便中窒素量2.0 g/日を引いた8.0 g/日が吸収窒素量です。
4:× 8.8は、摂取窒素量から尿中窒素量1.0と無たんぱく質食摂取時の尿中窒素量0.2を引いた値です。
吸収窒素量は尿中ではなく糞便中の窒素で計算するため、誤りです。
5:× 9.2は、摂取窒素量から尿中の食事由来窒素(0.8)だけを引いた値です。
吸収窒素量は糞便中の窒素で計算します。
【ポイント】
真の消化吸収率は、吸収窒素量÷摂取窒素量×100で求め、本問では80%です。
内因性窒素を考慮しないものを見かけの消化吸収率といい、真の値より低くなります。