45歳、男性。
システムエンジニア。
身長 175 cm、体重 90 kg、BMI 29.4 kg/m 2、目標とする体重 67 kg。
血圧 151/98 mmHg。
空腹時血液検査値は、LDL コレステロール 207 mg/dL、トリグリセリド 170 mg/dL。
他に異常は認められない。
この患者の 1日当たりの目標栄養量は、エネルギー 1,800 kcal、食塩 6 g 未満とした。
その他の目標栄養量の組合せとして、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
たんぱく質(g/日) 脂肪(g/日) 飽和脂肪酸(%E)
正答5
解説
正解は5です。
本例は BMI 29.4 kg/m² の肥満に、高血圧と高 LDL コレステロール血症(207 mg/dL)を合併しています。
減量のためのエネルギー制限中も筋肉量を保つたんぱく質を確保し、脂肪と飽和脂肪酸を適正に抑えます。
【計算】
たんぱく質は1.0〜1.2 g/kg 目標体重を目安とし、67 kg×1.0〜1.2=約67〜80 g です。
脂肪20〜25%E は、1,800 kcal×0.20〜0.25÷9=40〜50 g です。
脂肪25 g は25×9÷1,800=12.5%E、45 g は45×9÷1,800=22.5%E に当たります。
【選択肢別解説】
1:× たんぱく質50 g は目標体重1 kg あたり約0.75 g で、減量中の筋肉量維持には不足します。
脂肪25 g(12.5%E)も制限しすぎです。
2:× 脂肪45 g は適当ですが、たんぱく質50 g は不足しています。
飽和脂肪酸8%E も、7%E 未満という目標を超えています。
3:× たんぱく質80 g と飽和脂肪酸6%E は適当です。
しかし脂肪25 g は約12.5%E で、20〜25%E の目安に比べて少なすぎます。
4:× 脂肪25 g は少なすぎます。
飽和脂肪酸8%E も、高 LDL コレステロール血症で求められる7%E 未満を超えています。
5:○ たんぱく質80 g は目標体重あたり約1.2 g、脂肪45 g は約22.5%E で、いずれも適正な範囲です。
飽和脂肪酸6%E は7%E 未満を満たすので、最も適当な組合せです。
【ポイント】
動脈硬化性疾患予防ガイドラインでは、高 LDL コレステロール血症の食事療法として飽和脂肪酸を7%E 未満にすることが示されています。
肥満症では、エネルギーを減らしてもたんぱく質の量は減らしすぎないことが大切です。