正答2
解説
正解は2です。
膵炎の栄養管理では、膵臓の外分泌を刺激する脂肪を病期に応じて調整します。
慢性膵炎の非代償期では、膵外分泌機能の低下による消化吸収障害や、膵性糖尿病への対応が必要です。
【選択肢別解説】
1:× 激しい上腹部痛がある時期は、膵臓の安静を優先し、絶食と輸液で管理するのが基本です。
成分栄養剤による経腸栄養は、腹痛が落ち着いた後に、食事開始への橋渡しとして用います。
2:○ 急性膵炎で食事を開始するときは、膵外分泌を刺激しないよう脂質を厳しく制限します。
開始時は脂質10g/日以下とし、症状をみながら段階的に増やしていきます。
3:× 慢性膵炎の非代償期では、消化吸収障害により低栄養になりやすいです。
たんぱく質を0.8g/kg標準体重/日に制限するのではなく、十分に摂取させます。
4:× 非代償期では脂肪の消化吸収が低下するため、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)が欠乏しやすくなります。
制限するのではなく、補給が必要です。
5:× 膵性糖尿病の患者は低栄養を伴うことが多いため、エネルギーを20kcal/kg標準体重に制限すべきではありません。
十分なエネルギーを確保し、血糖値はインスリン療法で管理します。
【ポイント】
慢性膵炎は、腹痛が主体の代償期と、消化吸収障害や糖尿病が主体の非代償期で栄養管理が異なります。
非代償期では脂肪を過度に制限せず、消化酵素薬を併用しながら十分な栄養を確保します。