57歳、 男性。
高校教諭。
狭心症の外来患者。
身長 176 cm、 体重 70 kg、BMI 22.6 kg/m2。
血圧 145/85 mmHg。
空腹時の血液検査値は、LDL コレステロール 150 mg/dL、HDL コレステロール 52 mg/dL、トリグリセリド 136 mg/dL。
この患者の1日当たりの目標栄養量を、コレステロール 200 mg/日未満、食塩6.0 g/日未満とした。
これと併せて設定した、他の目標栄養量の組合せとして、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
エネルギー(kcal/日) 脂肪(g/日) 飽和脂肪酸(g/日未満)
正答3
解説
正解は3です。
狭心症(冠動脈疾患)があり、LDLコレステロールが150mg/dLと高い患者です。
動脈硬化性疾患予防のための食事療法に沿って、適正なエネルギー、脂肪、飽和脂肪酸の量を設定します。
【計算】
標準体重=身長(m)×身長(m)×22
1.76×1.76×22=約68.1kg
エネルギー=標準体重×25〜30kcal
68.1×25〜30=約1,700〜2,040kcal/日
脂肪(20〜25%E、2,000kcalの場合)=2,000×0.20〜0.25÷9=約44〜56g/日
飽和脂肪酸(7%E未満、2,000kcalの場合)=2,000×0.07÷9=約15.6g/日未満
【選択肢別解説】
1:× 1,600kcalは標準体重から求めた必要量より少なすぎます。
BMI 22.6kg/m2で減量の必要はないため、エネルギー量として適切ではありません。
2:× 1,600kcalは少なすぎます。
さらに脂肪55gは1,600kcalの約31%Eにあたり、飽和脂肪酸20gも約11%Eで、いずれも多すぎます。
3:○ 2,000kcalは標準体重から求めた必要量の範囲内です。
脂肪45gは約20%E、飽和脂肪酸15g未満は約7%E未満で、動脈硬化性疾患予防の基準に合っています。
4:× エネルギーと脂肪の量は適切です。
しかし飽和脂肪酸20gは約9%Eとなり、7%E未満という基準を超えています。
5:× 脂肪60gは約27%Eで、20〜25%Eの範囲を超えています。
飽和脂肪酸20gも7%E未満の基準を超えています。
【ポイント】
動脈硬化性疾患予防では、脂肪20〜25%E、飽和脂肪酸7%E未満、コレステロール200mg/日未満、食塩6g/日未満が目安です。
脂肪1gは9kcalとして、%Eとグラムを換算できるようにしておきましょう。