表は、日本食品標準成分表2020年版(八訂)における、ある食品の可食部100 g当たりの成分値を示したものである。
エネルギー値A(kcal)を求める式として、最も適当なのはどれか。
1つ選べ。
表 ある食品の可食部100 g当たりの成分値
エネルギー(kcal):A
たんぱく質 アミノ酸組成によるたんぱく質(g):B
たんぱく質 たんぱく質(g):C
脂質 脂肪酸のトリアシルグリセロール当量(g):D
脂質 脂質(g):E
炭水化物 利用可能炭水化物(単糖当量)(g):F
炭水化物 差引き法による利用可能炭水化物(g):G
炭水化物 食物繊維総量(g):H
炭水化物 炭水化物(g):I
※利用可能炭水化物を計算に含める場合には、Fを用いる。
エネルギー換算係数
アミノ酸組成によるたんぱく質、たんぱく質:4 kcal/g
脂肪酸のトリアシルグリセロール当量、脂質:9 kcal/g
利用可能炭水化物(単糖当量):3.75 kcal/g
差引き法による利用可能炭水化物、炭水化物:4 kcal/g
食物繊維総量:2 kcal/g
(日本食品標準成分表2020年版(八訂)を基に作成)
正答2
解説
正解は2です。
日本食品標準成分表2020年版(八訂)では、エネルギーを組成にもとづく成分値とそれぞれのエネルギー換算係数から算出します。
たんぱく質はアミノ酸組成によるたんぱく質、脂質は脂肪酸のトリアシルグリセロール当量、炭水化物は利用可能炭水化物(単糖当量)と食物繊維総量などを用います。
【選択肢別解説】
1:× B(アミノ酸組成によるたんぱく質)、D(脂肪酸のトリアシルグリセロール当量)、F(利用可能炭水化物(単糖当量))の使い方は正しいです。
しかし、食物繊維総量H×2 kcal/gが加えられていません。
2:○ 八訂では「B×4+D×9+F×3.75+H×2」でエネルギーを算出します。
食物繊維も大腸で発酵されてエネルギーを生じるため、2 kcal/gで計算に含めます。
3:× C(たんぱく質)とE(脂質)は、アミノ酸組成や脂肪酸の値がない場合に代わりに用いる成分です。
この表ではBとDがあるので、組成にもとづく値を優先します。
4:× I(炭水化物)は差引き法による総量で、食物繊維を含みます。
八訂では、利用可能炭水化物と食物繊維を区別して計算します。
5:× I(炭水化物)には食物繊維が含まれているため、さらにH×2を足すと食物繊維を重複して数えることになります。
たんぱく質と脂質も組成にもとづく値を用いていません。
【ポイント】
七訂まではたんぱく質・脂質・炭水化物にAtwaterなどの係数を掛けていましたが、八訂では組成にもとづく計算に変わりました。
そのため、多くの食品で八訂のエネルギー値は七訂より低くなっています。