82 歳の女性。
1 人暮らし。
2 階建て住居の 1 階にある居室でベッドを使用していた。
敷居につまずき転倒し、大腿骨転子部骨折を受傷した。
骨接合術後、屋内歩行は自立し、屋外歩行は T 字杖にて 5 分程度可能となった。
自宅に退院するにあたり適切なのはどれか。
正答3
解説
正解は3です。
敷居につまずいて大腿骨転子部骨折を受傷した一人暮らしの高齢者が、屋内歩行自立、屋外はT字杖で5分程度歩ける状態で自宅へ退院します。
再転倒を防ぎ、生活動作を安全にする住環境整備を選ぶ問題です。
【選択肢別解説】
1:× 敷居の高さを5 cmにそろえても段差は残り、つまずきの原因になります。
段差をなくすか、すりつけ板(小さなスロープ)で解消するのが原則です。
2:× じゅうたんは端がめくれたり、足が引っかかったりして転倒の原因になります。
敷く場合も端を固定する必要があり、新たに敷くのは適切ではありません。
3:○ 玄関には上がりかまちなどの大きな段差があり、靴の着脱もあって転倒しやすい場所です。
手すりを設置すると、昇降と立ち座りが安定し、外出も安全になります。
4:× スリッパは脱げやすく、滑りやすいため転倒の原因になります。
かかとのある、足に合った室内履きを勧めます。
5:× 床に寝具を敷くと、床からの立ち上がりと床への座り込みが必要になります。
股関節の手術後の高齢者には負担と転倒の危険が大きいため、ベッドの使用を続けます。
【ポイント】
高齢者の住環境整備では、段差の解消、手すりの設置、滑りにくい床と履物、ベッドの使用が基本です。
転倒の原因となった場面(本例では敷居)を必ず確認して対策します。