正答4
解説
正解は4です。
アルコール性肝障害は、脂肪肝から肝炎、肝線維症、肝硬変へと進む病態です。
各段階の症状と経過、断酒の効果を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:× アルコール性肝炎では、発熱・黄疸・腹痛・肝腫大などの自覚症状がみられます。
重症型では肝不全となり、命に関わることもあります。
2:× アルコール性脂肪肝は、多くの場合自覚症状がありません。
腹痛がみられるのが特徴ではなく、健康診断で見つかることが多い病態です。
3:× 積算飲酒量が多いほど、肝障害の発症率は高くなります。
両者は無関係ではなく、飲酒量と期間に応じて肝障害が進みます。
4:○ 肝硬変は肝臓に線維化が広がり、再生結節がつくられた状態です。
断酒を続ければ肝機能は改善しますが、すでにできた線維化などの組織病変は正常化しません。
5:× アルコール性肝硬変からも肝細胞癌は発生します。
ただしその発症率はウイルス性肝硬変より低いとされ、公式正答ではこの記述は誤りとされています。
【ポイント】
アルコール性脂肪肝やアルコール性肝炎は、断酒で改善が期待できます。
肝硬変まで進むと組織は元に戻らないため、早い段階での断酒が重要です。