正答1
解説
正解は1です。
Down 症候群の児は、全身の筋緊張低下と関節の弛緩性があり、運動発達が遅れます。
姿勢を保つための筋の働きを高め、正常な発達の順序に沿って運動を促すことが理学療法の基本です。
【選択肢別解説】
1:○ 腹筋群など体幹の筋の収縮を促すと、筋緊張の低さを補い、座位や立位の姿勢が安定します。
Down 症候群の児に適切なアプローチです。
2:× 不随意運動はアテトーゼ型脳性麻痺の特徴です。
Down 症候群の主な問題は筋緊張低下で、不随意運動の抑制は目標になりません。
3:× 緊張性迷路反射は原始反射で、成長とともに統合されるべき反射です。
促通すると、頭部や体幹の抗重力的な姿勢の発達を妨げます。
4:× シャフリング(座ったまま殿部をずらして移動すること)は Down 症候群の児によくみられます。
しかし四つ這いの経験が減るため、移動手段として定着させるのは適切ではありません。
5:× 定頸の直後に立位を経験させるのは、発達の順序を飛ばすことになります。
関節が弛緩しているため、早すぎる荷重は関節への負担にもなります。
【ポイント】
Down 症候群の運動療法では、筋緊張低下と関節弛緩性に配慮し、体幹の安定性を高めます。
寝返り、座位、四つ這いと、発達の順序に沿って段階的に促します。