正答1
解説
正解は1です。
表では右股関節の内転が−10度で、内転0度に届かない外転拘縮があります。
屈曲50度と伸展15度は、平地歩行に必要な範囲をおおむね満たしています。
股関節の外転拘縮がある場合の歩容の特徴を問う問題です。
【選択肢別解説】
1:○ 右下肢を外転位から内側へ寄せられないため、足を広く開いたまま歩きます。
その結果、左右の足の間隔である歩隔が増加します。
2:× 右の歩幅は主に右股関節の屈曲と左股関節の伸展で決まります。
平地歩行に必要な股関節屈曲は約30度で、屈曲50度あれば歩幅は大きく減少しません。
3:× 左の遊脚時間が延長する原因となる所見は表にありません。
左遊脚期は右立脚期にあたり、右股関節の伸展15度があれば立脚後期まで支持できます。
4:× 右立脚時は、外転拘縮のため右足が外側に着きます。
その足の上に重心を移そうとして、体幹は左ではなく右(患側)へ傾きます。
5:× 外転拘縮では右側の骨盤が下がりやすく、左股関節は相対的に内転位になります。
左立脚時に左股関節の外転角度が増加するわけではありません。
【ポイント】
股関節の外転拘縮では「歩隔の拡大」「患側の見かけ上の脚長延長」「患側立脚時の体幹の患側への傾き」がみられます。
内転拘縮では逆に歩隔が狭くなり、はさみ足のような歩容になります。